はどこへにげたらいいであろうか。またどうしたらにげられるであろうか。
このことについて、世界中で一番さわいでいるのは、イギリスとドイツとだった。
イギリスでは、例の王立天文学会長リーズ卿が、昨年の暮になって、『いかにしてわが人類は、生命を全うすべきか』という題のもとに、放送局から全世界へよびかけた。その時、リーズ卿は、こんな風に言った。
「わが王立天文学会へ、皆さんがいろいろな避難方法を書いて送って下さったことを、予はふかく感謝するものです。我々の学会では、学者たちにこれを示して、どの方法がいいか、どの方法がすぐにも出来るか、ということについて調べてみました。しかし、ざんねんながら、どれもみな出来そうもないものばかりでありました。
たとえば、モロー彗星と衝突する前に、地球の反対側から軽気球に乗って、空中へのがれるのがいいという案がありました。そうして、モロー彗星が衝突するのを空中で避け、衝突が終ったら、しずかに元の地球へもどればいいではないかというのです。なるほど、これはちょっと聞くと名案でありますが、ほんとうは、全く出来ない相談であります。
なぜかと言うと、モロー彗星が地球に
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