ていねいな言葉でたずねた。
「そんなことを、君たちに言ってもわからんよ。早く千二少年に会わせてくれ。その上で、君たちは、わしたちの話を、よこで聞いておればいいじゃないか」
「それでもけっこうです。が、博士。あの丸木という奴は、一体、何者なんですかねえ」
「丸木は、一体何者だと言うのか。ふふん。君たちは、わしを変だと思っている。だから、わしが言って聞かせてやっても、一向それを信じないだろうから、言わない方がましだよ」
「いえ、博士。ぜひとも教えていただきたいのです。私は、今までたいへん思いちがいをしておりました。博士に対して、つつしんでおわびをいたさねばなりません」
 課長は、そう言って、頭を下げた。
 すると博士は、びっくりしたように、目をみはったが、やがてにやりと笑い、
「ふふん、そういう気になっているんなら、まだ脈があるというものだ。だが、今さらわしが話をしてやっても、君たちに、どこまで、わしの言うことを信じる力があるかどうか、うたがわしいものじゃ」
「博士。私は、しんけんに、お教えを乞います。あの丸木という人は、何者なんですか」
「あの丸木かね。あれこそ、火星兵団の一員だよ」

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