をすれば怒るし、また、返事をしなくても怒る博士だった。
「どうか、教えていただきます」
「ふん、では、かんたんに、わしの研究の結果だけを話そう」
 博士は、白いあごひげをつまみながら、
「モロー彗星と地球とがぴたりと接触するのは、来年の四月四日十三時十三分十三秒のことである」
「えっ、来年の四月四日、十三時十三分十三秒?」
 四月なら、今からまだ約半年先のことである。明日や明後日《あさって》でなくてまあよかったと、新田先生は胸をなでおろした。
 十三時――というのは、一日を午前・午後で区別せず、一日は二十四時間として言いあらわしたもので、十三時は、ちょうど午後一時にあたる。つまり、来年の四月四日午後一時十三分十三秒のことである。
「どうじゃ。四、四、十三、十三、十三――と、数字が妙な工合につづいている。数字までが恐しい運命を警告しとる!」
 来年の四月四日十三時十三分十三秒に、地球は、モロー彗星にぶつかって、粉々になってしまう――と、蟻田博士の言葉である。
 これを博士の机の前で聞かされた新田先生は、わが耳をうたがった。
「博士、来年の四月四日に、地球とモロー彗星が衝突することに間違は
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