は皿のように大きく見開かれたままだった。
「界磁《かいじ》電圧を六百ボルトまであげろ。……発電機がこわれたっていい。あと五分間もてばいいんだ。……第三電動機、回転をあげろ。三千八百回転まで、油圧を上げろ……」
 老博士の声は、まるで若者のように響いた。
 四少年も、あっちへ走り、こっちへ走りして力を添える。
 マートン技師と河合少年が、まるで二人三脚をやっているように、身体をくっつけ合って配電盤の方へ走る。
 張は、界磁用抵抗器のハンドルにぶら下って、両足をばたばたやっている。
 ネッドは――ああ可哀そうに頭から黒い油をあびてしまった。
 山木は、鋼鉄の梁《はり》の上によじのぼり、そこに据えつけてあった大きな双眼鏡にかじりついて、外を見ている。
「……あと一万三千メートル。艇はすこし西へ流れた。……沙漠だ。広い沙漠だ。湖が見える。大きな輪がいくつも見える。何だかわからない……」
 山木は、双眼鏡の中に入ってくるものをとらえて、片っ端から言葉に直す。
「まだか、まだか、マートン技師」
 デニー博士の声が、爆風のように響く。その答はない。
「マートン技師。どうした……」
 すると漸《ようや
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