一日に一円ずつ払って(笑声)やっても居られませぬから、一応郷里へ帰って参ります」と、非常にせかせか[#「せかせか」に傍点]と私に礼を言って帰りましたが、多分それは正気になってしまったんだろうと思うんです。結局そうして見ると、これは矢張り心霊研究会の威力であったんだろうと思うのです。
底本:「海野十三全集 別巻2 日記・書簡・雑纂」三一書房
1993(平成5)年1月31日第1版第1刷発行
初出:「新青年」
1935(昭和10)年7月号
※初出は、大下宇陀児、浜尾四郎、甲賀三郎、江戸川乱歩、城昌幸、木々高太郎、小栗虫太郎、海野十三の原稿を、座談会形式で集めた「持ち寄り奇談会」。そこから、海野の執筆分を抜き出し、「あの世から便りをする話」とした底本には、他の「出席者」の「発言」が付されていますが、著作権の切れていないものが含まれているので、このファイルにはおさめませんでした。
入力:田中哲郎
校正:土屋隆
2005年1月7日作成
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
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