た時になっても、まだ庄助は半蔵の腕を堅くつかんだまま、その手をゆるめようとはしなかった。
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終の章
一
とりあえず、笹屋庄助《ささやしょうすけ》と小笹屋勝之助《こざさやかつのすけ》の二人《ふたり》は青山の本家まで半蔵を連れ戻《もど》った。ちょうど旧本陣の母屋《もや》を借りて住む医師小島|拙斎《せっさい》は名古屋へ出張中の時であり、青山の当主宗太も木曾《きそ》福島の勤め先の方で馬籠《まごめ》には留守居の家族ばかり残る時であったが、これは捨て置くべき場合ではないとして、親戚《しんせき》旧知のものがにわかな評定《ひょうじょう》のために旧本陣に集まった。とにもかくにも宗太に来てもらおうと言って、木曾福島へ向け夜通しの飛脚に立つものがある。一同は相談の上、半蔵その人をば旧本陣の店座敷に押しとどめ、小用に立つ時でも見張りのものをつけることにした。
西|筑摩《ちくま》の郡書記として勤め先にあった宗太はこの通知に接し、取るものも取りあえず木曾路を急いで来て、祭りの日の午後に馬籠に着いた。彼は栄吉や清助らの意見に聞き、一方には興奮する半蔵をなだめ、一方にはこれ以上
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