、則ち高附帳の意ならんと存じ候。老生藏する慶長※[#「てへん+僉」、第3水準1−84−94]地帳によるも、水帳とは建築の際に水平を※[#「てへん+僉」、第3水準1−84−94]して最初に張る繩を水繩と稱するより來りしものの如し。右は水役の水とは同語なれども、意は大に異なり申し候。』
未知の讀者の厚意からわたしの疑問が解けたのはありがたい。それにしても、こんな風に過去を探つて行くとなると、一つの言葉の意味を知るだけでも容易でない。眞に考證の正確を期することは、わたしたちの手の屆かないところにある。知らないことは知らないなりにとゞめて、わたしたちの領分は別にあると考へていゝかと思ふ。
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晝寢
苦さ、甘さ、寂しさ、侘しさ、あるひはまた樂しさ――晝寢の味もいろ/\である。花蓆《はなむしろ》の一枚に、汗をはじく枕でもあれば、それでことが足りて、涼しい風の吹き入るところに身を横にすることも出來る夏の晝寢も無雑作でいゝが、冬の日にはさうもいかない。われら年若いころには、日の長い暑中でもめつたに晝寢をするといふことはなかつたが、年をとるにつれて、その味を覺え、こ
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