新生
島崎藤村

−−
【テキスト中に現れる記号について】

《》:ルビ
(例)然《しか》し

|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)一日|眺《なが》めくらしても

[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
   (数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#「てへん+宛」、第3水準1−84−80]

 [#…]:返り点
 (例)寂寞懐[#レ]君

/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)さら/\/\
*濁点付きの二倍の踊り字は「/″\」

〔〕:アクセント分解された欧文をかこむ
(例)裏にかくれた 〔e'rotique〕 であつた
アクセント分解についての詳細は下記URLを参照してください
http://aozora.gr.jp/accent_separation.html
−−

[#改丁、ページの左右中央]

    序の章

[#改ページ]

        一

「岸本君――僕は僕の近来の生活と思想の断片を君に書いて送ろうと思う。然《しか》し実を言えば何も書く材料は無いのである。黙し
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