たちを待ち受けてゐて呉れる年寄のために木細工の刻煙草入なぞを求めた。
山を降りる時のわたしたちの自動車には、一人の宿の女中をも乗せた。その女中は歯の療治に行きたいが、渋川まで一緒に乗せて行つては呉れまいかと言ふ。これも東海道の旅にはない図であつた。
底本:「日本の名随筆67・宿」作品社
1988(昭和63)年5月25日第1刷発行
底本の親本:「感想集 桃の雫」岩波書店
1936(昭和11)年6月
入力:菅野朋子
校正:浦田伴俊
2000年12月12日公開
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