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 わが伏姫を論ぜんと企てしは、その純潔[#「純潔」に白丸傍点]を観察するに止《とゞ》めんとせしなるに、図らずも馬琴の哲学に入りて因果論|等《など》をほのめかすに至りぬ。浅学の身にして文学上の大問題に蹈入りたるは深く自ら恥づるところ。読者もしこの心して読まざれば、或は我が精神に違《たが》はむことを恐る。
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[#地から2字上げ](明治二十五年十月)



底本:「現代日本文學大系 6 北村透谷・山路愛山集」筑摩書房
   1969(昭和44)年6月5日初版第1刷発行
   1985(昭和60)年11月10日初版第15刷発行
初出:「女學雜誌 三二九號」女學雜誌社
   1892(明治25)年10月8日
入力:kamille
校正:門田裕志、小林繁雄
2005年10月6日作成
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