「油地獄」を読む
(〔斎藤〕緑雨著)
北村透谷
−−
【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)揮《ふる》ふ
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)其|帶《たい》を
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2−13−28]
/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)とつ/\
*濁点付きの二倍の踊り字は「/″\」
−−
刑鞭を揮《ふる》ふ獄吏として、自著自評の抗難者として、義捐《ぎえん》小説の冷罵者として、正直正太夫の名を聞くこと久し。是等の冷罵抗難は正太夫を重からしめしや、将《は》た軽からしめしや、そは茲《こゝ》に言ふ可きところならず、余は「油地獄」と題する一種奇様の小説を得たるを喜び、世評既に定まれりと告ぐる者あるにも拘《かゝは》らず、敢て一言を※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2−13−28]まんとす。
「油地獄」は「小説評註」と、「犬蓼《い
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