樽以来、苦闘に苦闘を重ねているが、留守宅の細君等も安閑として日を過ごすことが出来ない。「女は女同志」奥様にお願いをしようというので、家に老人や子供を残し、村を後に出樽した五名の妻君はゴワゴワの木綿着物に澱粉靴をはき、毛布の赤いキャハンを出して、幼児を背に……云々。
健は「連絡委員」と入り代って、女房達とは一足遅れて、小樽へ出て来た。
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│ どの面さげて出て来た! │
│ 「畜生奴」 │
│ 散々罵られたが奥様に面会せぬうちは帰らぬという │
│ 女房 │
└─────────────────────────┘
(小樽新聞) 悲痛な決心のもとに来樽した妻君達は、直ちに岸野宅におもむき夫人に面会を求めたが、病気の故で、遂に面会出来ないとの返事に対し、妻君達は、家の何処でもいいから寝かせて頂いて毎日でも待って居ります、と云ったが、一応争議団本部に引き上げることになった。子供達は久し振りで父親の顔を見たので、父さん、父さん
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