て、停車場で辨當や饅頭を買つてもらつた。
「可哀相に、あまりせびる[#「せびる」に傍点]なよ。」特高の方で、そんな風に云ひ出すやうになつた。
四月××日迄には××警察に抑留されてゐた全部が札幌へ護送されて行つてしまつた。急に署内がガランとした。壁の樂書だけが、人の居ない室に目立つた。皆を入れて置いた壁には申し合せたやうに、次の文句が殆んどちがひなく、入念に刻みこまれてゐた。
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××××××××××
××× ××!
××××××××せよ
×××××××。
一九二八、三、一五!
田中反動内閣×××!
××× ××
勞働農民黨 萬歳
萬國の勞働者 團結せよ
××××を覺えてろ。
××××を忘れるな
勞働者と農民××××××!
××××× ××!
[#ここで字下げ終わり]
[#地から11字上げ](完)
[#地から3字上げ]――(一九二八・八・一七)――
底本:一〜四「戰旗 昭和三年十一月号」全日本無産者藝術聯盟本部
1928(昭和3)年11月1日発行
五〜九「戰旗 昭和三年十二月号」全日本無産者藝術聯盟本部
1928(昭和3)年12月1
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