重しなかつた。隨つてその病氣をもあまり大事にしなかつた。さうして俄かに熱が出たあとで、彼は初めて病氣を尊重する心を起した馬鹿ではないか。
丸谷君が來てくれて筆をとつてやるから言へ、と言ふのでちよつとこれ丈け熱臭い口からしやべつた。(三月二日朝)
底本:「啄木全集 第十卷」岩波書店
1961(昭和36)年8月10日新装第1刷発行
入力:蒋龍
校正:小林繁雄
2009年9月10日作成
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