怪談牡丹灯籠
序
古道人
鈴木行三校訂・編纂
−−
【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)恠力乱神《かいりょくらんしん》
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)又|中庸《ちゅうよう》に
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#「薛/子」、第3水準1−47−55]
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孔子は恠力乱神《かいりょくらんしん》を語らずといい給えども左伝《さでん》には多く怪異の事を載《の》せたり又|中庸《ちゅうよう》に国家|将《まさ》に興《おこ》らんとすれば禎祥《ていしょう》有り国家|将《まさ》に亡《ほろ》びんとすれば妖※[#「薛/子」、第3水準1−47−55]《ようげつ》ありと云うを見れば世の中には不可思議無量の事なしと言い難《がた》し殊《こと》に仏家《ぶっか》の書には奇異の事を出《いだ》し之《これ》を方便《ほうべん》となし神通《じんつう》となして衆生《しゅじょう》を済度《さいど》の法《のり》とせり是《こ》の篇に説く所の怪事も亦《また》凡夫《ぼんぷ》の迷いを示して凡夫の迷いを去り正しき道に入らしむるの栞《しおり》とする為《た》めなれば事の虚実は兎《と》まれ角《かく》まれ作者の心を用うる所の深きを知るべし
[#地から3字上げ]古道人
底本:「圓朝全集 巻の二」近代文芸資料複刻叢書、世界文庫
1963(昭和38)年7月10日発行
底本の親本:「圓朝全集 巻の二」春陽堂
1927(昭和2)年12月25日発行
※「旧字、旧仮名で書かれた作品を、現代表記にあらためる際の作業指針」に基づいて、底本の表記をあらためました。
総ルビの底本から、振り仮名の一部を省きました。
入力:小林繁雄
校正:仙酔ゑびす
2010年2月8日作成
青空文庫作成ファイル:
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終わり
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