_んでいるという事を話しました。
「そんな場合じゃないか。話が違っているなどと、余計な口をきくものじゃないよ。」
銅像――と聞くだけでも、雨蛙は喜びました。彼は秋になると、鋭い嘴《くちばし》をもった鵙《もず》がやって来て、自分たちを生捕りにして、樹の枝に磔《はりつけ》にするのを何よりも恐れていました。あの癇癪《かんしゃく》もちの小鳥が、赤銅張《しゃくどうば》りの自分をどうにもあつかいかねている姿を想像するのは、雨蛙にとってこの上もない満足でした。
「だが、おれは着物を着ていない。すっ裸だ。こんな姿《なり》でもいいのかしら。」
雨蛙は心のなかでそう思うと、急に自分の姿が恥かしくなって、両手をひろげてふくれた腹を隠しました。腹には臍《へそ》がありませんでした。
「おれには臍がない。困ったなあ。臍のない銅像を見ると、皆が噴き出すだろうからな。」
雨はざあざあ降りしきって来ました。雨蛙は両手で腹を抱えたまま、ずぶ濡れになって腑抜《ふぬ》けがしたようにぼんやりとそこに立っていました。
「えらい降りだな。」蝸牛はどうかすると、滑り落ちそうな無花果の葉っぱをしっかりとつかまえました。「おい、お
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