こ》たれて仕様があるものかと無理に腹這《はらば》いになって、寝《ね》ながら、二頁を開けてみると驚《おど》ろいた。昨日の喧嘩がちゃんと出ている。喧嘩の出ているのは驚ろかないのだが、中学の教師|堀田某《ほったぼう》と、近頃《ちかごろ》東京から赴任《ふにん》した生意気なる某とが、順良なる生徒を使嗾《しそう》してこの騒動《そうどう》を喚起《かんき》せるのみならず、両人は現場にあって生徒を指揮したる上、みだりに師範生に向《むか》って暴行をほしいままにしたりと書いて、次にこんな意見が附記《ふき》してある。本県の中学は昔時《せきじ》より善良温順の気風をもって全国の羨望《せんぼう》するところなりしが、軽薄《けいはく》なる二|豎子《じゅし》のために吾校《わがこう》の特権を毀損《きそん》せられて、この不面目を全市に受けたる以上は、吾人《ごじん》は奮然《ふんぜん》として起《た》ってその責任を問わざるを得ず。吾人は信ず、吾人が手を下す前に、当局者は相当の処分をこの無頼漢《ぶらいかん》の上に加えて、彼等《かれら》をして再び教育界に足を入るる余地なからしむる事を。そうして一字ごとにみんな黒点を加えて、お灸《きゅう
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