江さんの学校へ行くの?」
「いいえ、ただ婦人会だから傍聴に来たの。本当にハイカラね。どうも驚ろいちまうわ」
「でも大変いい器量だって云うじゃありませんか」
「並ですわ。御自慢ほどじゃありませんよ。あんなに御化粧をすればたいていの人はよく見えるわ」
「それじゃ雪江さんなんぞはそのかたのように御化粧をすれば金田さんの倍くらい美しくなるでしょう」
「あらいやだ。よくってよ。知らないわ。だけど、あの方《かた》は全くつくり過ぎるのね。なんぼ御金があったって――」
「つくり過ぎても御金のある方がいいじゃありませんか」
「それもそうだけれども――あの方《かた》こそ、少し馬鹿竹になった方がいいでしょう。無暗《むやみ》に威張るんですもの。この間もなんとか云う詩人が新体詩集を捧げたって、みんなに吹聴《ふいちょう》しているんですもの」
「東風さんでしょう」
「あら、あの方が捧げたの、よっぽど物数奇《ものずき》ね」
「でも東風さんは大変真面目なんですよ。自分じゃ、あんな事をするのが当前《あたりまえ》だとまで思ってるんですもの」
「そんな人があるから、いけないんですよ。――それからまだ面白い事があるの。此間《こ
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