りほかに仕方がない。苦《にが》い真実を臆面《おくめん》なく諸君の前にさらけ出して、幸福な諸君にたとい一時間たりとも不快の念を与えたのは重々|御詫《おわび》を申し上げますが、また私の述べ来《きた》ったところもまた相当の論拠と応分の思索の結果から出た生真面目《きまじめ》の意見であるという点にも御同情になって悪いところは大目に見ていただきたいのであります。
底本:「夏目漱石全集10」ちくま文庫、筑摩書房
1988(昭和63)年7月26日第1刷発行
底本の親本:「筑摩全集類聚版夏目漱石全集」筑摩書房
1971(昭和46)年4月〜1972(昭和47)年1月に刊行
入力:柴田卓治
校正:大野晋
2000年2月1日公開
2000年12月16日修正
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