出た時との相違である。
装幀の事は今迄専門家にばかり依頼してゐたのだが、今度はふとした動機から自分で遣つて見る気になつて、箱、表紙、見返し、扉及び奥附の模様及び題字、朱印、検印ともに、悉《〔ことごと〕》く自分で考案して自分で描いた。
木版の刻は伊上凡骨氏を煩はした。夫から校正には岩波茂雄君の手を借りた。両君の好意を感謝する。
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大正三年九月
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底本:「漱石全集 第十六巻」岩波書店
1995(平成7)年4月19日発行
底本の親本:「心」岩波書店
1914(大正3)年9月20日
※もとの表題は「序」。作品の表題「『心』自序」は、底本編集部による。
※ルビのうち亀甲かっこ〔〕付きのものは底本編集部によるもので、現代仮名遣いである。
(例)差支《〔さしつかえ〕》
入力:砂場清隆
校正:小林繁雄
2003年3月31日作成
青空文庫作成ファイル:
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