るほど美しい。
午後、やうやく半切四枚を書きなぐつた、悪筆の乱筆をもつともつと揮はなければなりません!
今夜も睡れないので、あれこれ読みちらしてごまかす。
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読書浄土
旅極楽
飯醍醐
酒甘露
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 十二月十九日[#「十二月十九日」に二重傍線] 曇――雪。

寒い雲がかさなりひろがつて年の瀬らしくなる、粉雪がちら/\する、寒い、寒い。
火鉢に火、机に本、おちついてしづかな心。
あるだけの米と麦とを炊く、二食分には足るまい、また絶食か! つらいね。
しようことなしに、暮羊君から墨を借りて、半切四枚書きなぐる、いつものやうに悪筆の乱筆[#「悪筆の乱筆」に傍点]、仕方がないといへばそれまでだけれど、あまりよい気持ではない、そしてそれを急いで送るべく――早く物に代へて貰ひ[#「ひ」に「マヽ」の注記]ために、ポストまで出かける、ついでにうどん玉を買ひたかつたが、かなしいかな、銭がなかつた。
風がきびしくなつた、まさしく凩だ。
かねて見つけておいて蔓梅一枝を活ける、よいなあと眺める。
夕方、Y君がだしぬけに来庵、ほとんど一年ぶりだ、持参の酒と魚とを食べて、いつしよに寝る。……
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┌縦の関係――祖先――父母――遺伝、伝統
└横の関係――兄弟――夫婦、友人――社会性
┌短歌――外延的――迸出――詠嘆
└俳句――内包的――沈潜――
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 十二月廿日[#「十二月廿日」に二重傍線] 雪――曇――雨。

Y君と別れる、お茶をすゝつて(お茶しか食べるものがなかつた)。
うれしいたよりがあつた。
支那をおもふ、支那をおもへば、一度や二度の絶食は何でもない、炭火があるだけでも私にはありがたすぎる!
ポストまで出かける、うどんを食べる、うまい/\。
ぽろりと歯が抜けた(四本のうちの一本だ)。

 十二月廿一日[#「十二月廿一日」に二重傍線] 曇。

雪がちほ[#「ちほ」に「マヽ」の注記]らする中を郵便局へいそぐ、Kよ、ありがたう、涙ぐましくなつて、あてもなく歩く。
飯のうまさ、酒のうまさ、そして生きる苦しさ、考へる切なさ!
たうとう湯田温泉まで。――

 十二月廿二日[#「十二月廿二日」に二重傍線] 曇。

冬至、あゝまた朝酒! 身にしみる冬至だ!
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主観の客観化[#「主観の客観化」に傍
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