心持、そして酔へば乱れずにはゐない心持――その心持は解りすぎるほど解る、それだけ私は君を悲しく思ひ、みじめに感じる。
有仏処勿住[#「有仏処勿住」に傍点]、無仏処走過[#「無仏処走過」に傍点]、である、樹明君。
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・わかれて遠い瞳が夜あけの明星
・草ふかく韮が咲いてゐるつつましい花
植ゑるより蜂が蝶々がきてとまる花
・日向ぼつこは蝿もとんぼもみんないつしよに
・更けると澄みわたる月の狐鳴く
・朝月あかるい水で米とぐ
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九月十四日[#「九月十四日」に二重傍線] 曇、ひやゝか。
朝は大急ぎで、原稿を書きあげて、層雲社へ送つた、駅のポストまで行つた。
尻からげ[#「尻からげ」に傍点]! 私はいつからとなく、尻からげする癖を持つやうになつた、尻をからげることはよろしい、尻をまくること[#「尻をまくること」に傍点]はよろしくないが。
曼珠沙華を机上に活ける、うつくしいことはうつくしいけれど、何だか妖婦に対してゐるやうな。
午後は近郊散策、これからはぶらりぶらりとあてなく歩くのが楽しみだ。
今明日は上郷八幡宮の御祭礼、明日明後日はまた中領八幡様
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