下げ]
・人がきたよな枇杷の葉のおちるだけ
・生きられるだけは生きやう草萠ゆる
                 (追加二句)
・萠ゆる草枯るる草に風が強い
・晴れて風ふき仕事を持たない
・やつぱりひとりがよよ[#「よ」に「マヽ」の注記]しいい[#「い」に「マヽ」の注記]雑草(再録)
[#ここで字下げ終わり]

 五月十一日[#「五月十一日」に二重傍線]

起きてまづ空を仰ぐ、そして日暦をめくり捨てる、――けふもすばらしいお天気だ、あれこれしてゐるうちにおそくなつて、とう/\行乞に出そこなつてしまつた。
[#ここから2字下げ]
・どうにもならない矛盾が炎天
・けふは蕗をつみ蕗をたべ(訂正再録)
・ゆふべはよみがへる葉の大きく青く
・のぼりつめたる蟻の青空
・やつと芽がでたこれこそ大根
・なんとかしたい草の葉のそよげども
   行乞
・つかれてもどるそらまめのはな(再録)
・草にうづもれうれしい石かな
 わかれてのぼる月をみて
・ふるつくふうふう月がぼ[#「がぼ」に「マヽ」の注記]る
[#ここで字下げ終わり]
Kおばさんがヒヨコリと来た、掛取かとビク/\したが、そこまで来たので、そしてそ
前へ 次へ
全47ページ中45ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
種田 山頭火 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング