其中日記
(一)
種田山頭火
−−
【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)竈《クド》
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2−13−28]
/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)ニコ/\
*濁点付きの二倍の踊り字は「/″\」
−−
九月廿一日
庵居第一日(昨日から今日へかけて)。
朝夕、山村の閑静満喫。
虫、虫、月、月、柿、柿、曼珠沙華、々々々々。
[#ここから2字下げ]
・移つてきてお彼岸花の花ざかり
□
・蠅も移つてきてゐる
[#ここで字下げ終わり]
近隣の井本老人来庵、四方山話一時間あまり、ついで神保夫妻来庵、子供を連れて(此家此地の持主)。
――矢足の矢[#「矢」に白三角傍点]は八[#「八」に白三角傍点]が真 大タブ樹 大垂松 松月庵跡――
樹明兄も来庵、藁灰をこしらへて下さつた、胡瓜を持つてきて下さつた(この胡瓜は何ともいへないうまさだつた、私は単に
次へ
全92ページ中1ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
種田 山頭火 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング