た、ねた、とてもようねた。
オミキ! 昨夜の残りの焼酎一杯!
今日からまた行乞の旅へ出る、歩け、歩け、たゞ歩け、歩くことが一切を解決してくれる。……
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△七月のはじめに、――
葉の青さに青蛙ひつそり
△七月のをはりに、――
草も蛙もあを/\としてひつそり
△自然の推敲改作[#「自然の推敲改作」に傍点]とでもいはうか。
酒飲めば谷の枯木も仏なり(連句)(芭蕉)
[#ここで字下げ終わり]
┌こんな一句がたしかにあつたと思ふ。
└酒好きに痴人[#「痴人」に傍点]は多いが悪人[#「悪人」に傍点]は少ない。
七月廿九日[#「七月廿九日」に二重傍線]
『行乞記』
七月三十日[#「七月三十日」に二重傍線]
底本:「山頭火全集 第五巻」春陽堂書店
1986(昭和61)年11月30日第1刷発行
※底本は、物を数える際や地名などに用いる「ヶ」(区点番号5−86)を、大振りにつくっています。
入力:小林繁雄
校正:仙酔ゑびす
2009年1月15日作成
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
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