山の最後に一滴の涙をそゝぐ。
朝御飯が最もおいしいほどの健康と幸福とを私は恵まれてゐる、合掌。
樹明居、夏はすゞしく冬はあたゝかい、主人は道としての俳句に精進しつゝある、私は是非とも樹明居の記[#「樹明居の記」に傍点]を書かなければならない(緑平居の記、白船居の記、そして其中庵記[#「其中庵記」に傍点]と共に)。
女の服装(殊に夏季の)が一変しつゝあるのに驚く、老女のアツパツパは感心しませんね。
駅の待合室の電燈の笠で生れて育つた燕はおもしろい。
着いて、逢うて、すぐ風呂があつたとは!
坊ちやん、あなたは暴君ですね、毎日蝉を虐殺する、虐殺されながら蝉は鳴く。
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 空を見てゐる若い女の腹が大きい
・石にとんぼはまひるのゆめみる
・昼寝ふかい村から村へのうせんかづら
・ひるねざめ風があるきり/″\す
 峠下れば青田ふきとほし
・日ざかり、学校の風車まはつたりまはらなかつたり
 山はみどりの、広告文字が夕日にういて
 逢へてよかつた岩からの風に
・水瓜したゝるしたしさよ(樹明居)
 別れる星がすべる
・ふけて雨すこしおちた
 星あかりをあふれくる水をすくふ
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