りきれない。
同時に、此地方は造酒屋の多いことも多い、したがつて酒は安い、我党の土地だ。
いつぞや福岡地方で同宿したことのある妙な男とまた同宿した、私を尊敬してくれるのは有難いけれど、何だ彼だと附き纒はれるのは迷惑だ、彼ぐらい増上慢になれば天下太平、現世極楽だらう。
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四ッ手網さむ/″\と引きあげてある
焼跡のしづかにも雪のふりつもる
・雪の法衣の重うなる(雪中行乞)
雪に祝出征旗押したてた
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生きるとは味ふことだ[#「生きるとは味ふことだ」に傍点]、酒は酒を味ふことによつて酒も生き人も生きる、しみ/″\飯を味ふことが飯をたべることだ、彼女を抱きしめて女が解るといふものだ。
二月廿九日[#「二月廿九日」に二重傍線] けふも雪と風だ、行程一里、廻里、橋口屋(投込五〇・上)
朝、裕徳院稲荷神社へ参拝、九州では宮地神社に次ぐ流行神だらう、鹿島から一里、自動車が間断なく通うてゐる、山を抱いて程よくまとまつた堂宇、石段、商売的雰囲気に包まれてゐるのはやむをえまいが、猿を飼うたり、諸鳥を檻に閉ぢこめてあるのは感心しない、但し放ち飼の鶏は悪く
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