たとき、編輯者が困る。そして十首内外ならば、ほぼ、或る纏った気分を現わすことも出来ようし、また最近作として置けば季を限る必要はない。
△歌集留置期限はまあ二三日ということにしてはどうだろう[#「歌集留置期限はまあ二三日ということにしてはどうだろう」に白三角傍点]。二回まわすのだから、その位の日数にしておけばどんな忙しい人でも充分通読することが出来るだろうと思う。
△互選はせぬ方がいいらしい[#「互選はせぬ方がいいらしい」に白三角傍点]。その代りに読後の感想をなるたけ正直に[#「その代りに読後の感想をなるたけ正直に」に白三角傍点]、なるたけ詳細に書いて貰いたい[#「なるたけ詳細に書いて貰いたい」に白三角傍点]。
△申合は此位にして置きたい。此以上呶々すると面白くなくなる。それから先の事は自己の芸術的良心に従って行えば可い[#「自己の芸術的良心に従って行えば可い」に白三角傍点]。それで腹を立てたり拗ねたり泣き出したりするような人は野暮だ[#「それで腹を立てたり拗ねたり泣き出したりするような人は野暮だ」に白三角傍点]。
△ただ一つ、もう一つ、私として――無遠慮な、ぐうたら男の私として、予じめ
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