死したるが如き文をものして婦女童幼《ふじょどうよう》に媚《こび》んとする世の浅劣《せんれつ》なる操觚者流《そうこしゃりゅう》は此の灯籠の文を読《よみ》て圓朝|叟《おじ》に耻《はじ》ざらめやは聊《いさゝか》感ぜし所をのべて序を乞《こ》わるゝまゝ記して与えつ

[#地から3字上げ]春のやおぼろ
[#地から1字上げ]しるす



底本:「圓朝全集 巻の二」近代文芸資料複刻叢書、世界文庫
   1963(昭和38)年7月10日発行
底本の親本:「圓朝全集 巻の二」春陽堂
   1927(昭和2)年12月25日発行
※「旧字、旧仮名で書かれた作品を、現代表記にあらためる際の作業指針」に基づいて、底本の表記をあらためました。
ただし、繰り返し記号はそのまま用いました。
また、総ルビの底本から、振り仮名の一部を省きました。
底本中ではばらばらに用いられている、「其の」と「其」、「此の」と「此」、「彼《あ》の」と「彼《あの》」は、それぞれ「其の」「此の」「彼の」に統一しました。
入力:小林繁雄
校正:仙酔ゑびす
2010年2月8日作成
青空文庫作成ファイル:
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