なる芸術でもその作品が死んでいては全く問題にならんと思うのです。
 そこで今回私の出しました作陶がもし死作であり、一夜漬け的なものであると眼識ある各位から評されるとしましたら、私は即日即時作陶を断念しますかも分りません。それと反対に未熟ではあるが気韻生動して作陶に生命あるものとなされるならば、私は欣然《きんぜん》として層一層研究を進め後進青年達各位のためになにか遺さなければならんと思っているものであります。



底本:「魯山人の美食手帖」グルメ文庫、角川春樹事務所
   2008(平成20)年4月18日第1刷発行
底本の親本:「魯山人著作集」五月書房
   1993(平成5)年発行
入力:門田裕志
校正:noriko saito
2009年12月4日作成
青空文庫作成ファイル:
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