になっている。
それでその「木」へ一《ぼう》を彫って、其処《そこ》だけ特に朱《しゅ》を入れたんだそうです。それ限《きり》、幽霊は出ては来なかった。
その話を妙善から、直接《すぐ》に祖父《じい》が聞いたんです。或《ある》時|祖父《じい》が僕を連れて、その墓場へ見せに行った。見ると、ちゃんと朱《しゅ》が入っている。――
底本:「文豪怪談傑作選・特別篇 百物語怪談会」ちくま文庫、筑摩書房
2007(平成19)年7月10日第1刷発行
底本の親本:「新小説 明治四十四年十二月号」春陽堂
1911(明治44)年12月
初出:「新小説 明治四十四年十二月号」春陽堂
1911(明治44)年12月
入力:門田裕志
校正:noriko saito
2008年9月26日作成
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