ん》を携へ公園の樹陰を急ぎ行く姿なぞ見れば、何となく哀れにまた末頼《すえたのも》しき心地せらるるなり。かかる風俗巴里ならでは見られぬなり。
○都見物左衛門先生が『時勢粧《いまようすがた》』あまりの面白さに、己れもまけじと洋服論書きて見たれど、どうやら種も尽きたれば自然これにて完結とはなりけらし。
[#地から2字上げ]大正五年八月
底本:「荷風随筆集(下)」岩波文庫、岩波書店
1986(昭和61)年11月17日第1刷発行
2007(平成19)年7月13日第23刷発行
底本の親本:「荷風随筆 一〜五」岩波書店
1981(昭和56)年11月〜1982(昭和57)年3月
※ルビは新仮名とする底本の扱いにそって、ルビの拗音、促音は小書きしました。
入力:門田裕志
校正:阿部哲也
2010年3月8日作成
青空文庫作成ファイル:
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