きもなつかしくこゝにその題をうつして夷歌《いか》によみつゞけぬるもそのかみ大黒屋《だいこくや》ときこえし高《たか》どのには母の六十の賀の莚《むしろ》をひらきし事ありしも又|天明《てんめい》のむかしなればせき口《ぐち》の紙の漉《すき》かへし目白の滝のいとのくりことになんありける
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鶉山桜花
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昔みし田鼠《むぐら》うづらの山ざくら化《け》しての後《のち》は花もちらほら
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城門緑樹
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※[#「魚+肅」、第3水準1−94−51]《しゃちほこ》の魚《うお》木にのぼる青葉山わたりやぐらの牛込《うしごめ》の門《もん》
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渓辺流蛍
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何がしの大あたまにも似たるかなかまくら道《みち》に出戸《でと》の蛍《ほたる》は
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※[#「禾+陸のつくり」、第4水準2−82−89]田落月
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しら露のむすべる霜のをくてよりわせ田《だ》にはやく落《おつ》る月影
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平田香稲
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平《たいら》かな水田《みずた》も
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