げ]
〔譯〕凡そ學を爲すの初め、必ず大人たらんと欲するの志を立て、然る後書讀む可し。然らずして、徒《いたづら》に聞見を貪《むさぼ》るのみならば、則ち或は傲《がう》を長《ちやう》じ非を飾《かざ》らんことを恐る。謂はゆる寇《こう》に兵を假《か》し、盜《たう》に糧《りやう》を資《し》するなり、虞《おもんぱか》る可し。
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八二 以[#二]眞己[#一]克[#二]假己[#一]、天理也。以[#二]身我[#一]害[#二]心我[#一]、人欲也。
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〔譯〕眞己《しんこ》を以て假己《かこ》に克《か》つ、天理なり。身我《しんが》を以て心我を害《がい》す、人欲《じんよく》なり。
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八三 無[#二]一息間斷[#一]、無[#二]一刻急忙[#一]。即是天地氣象。
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〔譯〕一|息《そく》の間斷《かんだん》無く、一|刻《こく》の急忙《きふばう》無し。即ち是れ天地の氣象《きしやう》なり。
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