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八九 胸次清快、則人事百艱亦不[#レ]阻。
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〔譯〕胸次《きようじ》清快《せいくわい》なれば、則ち人事百|艱《かん》亦|阻《そ》せず。
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九〇 人心之靈、主[#二]於氣[#一]。氣體之充也。凡爲[#レ]事、以[#レ]氣爲[#二]先導[#一]、則擧體無[#二]失措[#一]。技能工藝、亦皆如[#レ]此。
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〔譯〕人心の靈《れい》は、氣《き》を主《しゆ》とす。氣は體《たい》に之れ充《み》つるものなり。凡そ事を爲すに、氣を以て先導《せんだう》と爲さば、則ち擧體《きよたい》失措《しつそ》無し。技能《ぎのう》工藝《こうげい》も、亦皆|此《かく》の如し。
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九一 靈光無[#二]障碍[#一]、則氣乃流動不[#レ]餒、四體覺[#レ]輕。
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〔譯〕靈光《れいくわう》障碍《しやうげ》無くば、則ち氣《き》乃ち流動《りうどう》して餒《う》ゑず、四體《したい》輕《かる》きを覺《おぼ》えん。
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九二 英氣是天地精英之氣。聖人薀[#二]之於内[#一]、不[#三]肯露[#二]諸外[#一]。賢者則時時露[#レ]之。自餘豪傑之士、全然露[#レ]之。若[#下]夫絶無[#二]此氣[#一]者[#上]、爲[#二]鄙夫小人[#一]、碌碌不[#レ]足[#レ]算者爾。
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〔譯〕英氣は是れ天地|精英《せいえい》の氣なり。聖人は之を内に薀《をさ》めて、肯《あへ》て諸《これ》を外に露《あら》はさず。賢者は則ち時時之を露《あら》はす。自餘《じよ》豪傑の士は、全然之を露《あら》はす。夫《か》の絶《た》えて此《この》氣《き》なき者の若きは、鄙夫《ひふ》小人と爲す、碌碌《ろく/\》として算《かぞ》ふるに足らざるもののみ。
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九三 人須[#レ]著[#二]忙裏占[#レ]間、苦中存[#レ]樂工夫[#一]。
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