むべし。
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〔評〕南洲官軍の先鋒《せんぱう》となり、品川に抵《いた》る、勝安房《かつあは》、大久保一翁、山岡鐵太郎之を見て、慶喜|罪《つみ》を俟《ま》つの状《じやう》を具陳《ぐちん》し、討伐《たうばつ》を弛《ゆる》べんことを請ふ。安房素より南洲を知れり、之を説くこと甚だ力む。乃ち令を諸軍に傳へて、攻撃を止《とゞ》む。
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三〇 信孚[#二]於上下[#一]、天下無[#二]甚難[#レ]處事[#一]。
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〔譯〕信上下に孚《ふ》す、天下甚だ處《しよ》し難き事無し。
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三一 意之誠否、須[#下]於[#二]夢寐中事[#一]驗[#上レ]之。
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〔譯〕意《い》の誠否《せいひ》は、須らく夢寐《むび》中《ちゆう》の事に於て之を驗《けん》すべし。
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〔評〕南洲|弱冠《じやくくわん》の時、藤田東湖《ふじた
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