#一]、有[#二]坦夷[#一]、有[#二]安流[#一]、有[#二]驚瀾[#一]。是氣數自然、竟不[#レ]能[#レ]免、即易理也。人宜[#二]居而安、玩而樂[#一]焉。若趨[#二]避之[#一]、非[#二]達者之見[#一]。
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〔譯〕人一生|遭《あ》ふ所、險阻《けんそ》有り、坦夷《たんい》有り、安流《あんりう》有り、驚瀾《きやうらん》有り。是れ氣數《きすう》の自然にして、竟《つひ》に免《まぬが》るゝ能はず、即ち易理《えきり》なり。人宜しく居つて安んじ、玩《もてあそ》んで樂《たの》しむべし。若し之を趨避《すうひ》せば、達《たつ》者の見に非ず。
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〔評〕或ひと岩倉公幕を佐くと讒《ざん》す。公|薙髮《ていはつ》して岩倉邸に蟄居《ちつきよ》す。大橋|愼藏《しんざう》、香《か》川|敬《けい》三、玉松|操《みさを》、北島|秀朝《ひでとも》等、公の志を知り、深く結納《けつなふ》す。南洲及び大久保公、木戸公、後藤象次郎、坂本龍馬等公を洛東より迎へて、朝政に任ぜしむ。公既に職に在り、屡《しば/\》刺客《せきかく》の狙撃《そげ
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