り返して2字下げ]
〔譯〕經《けい》を讀むは、宜しく我れの心を以て經の心を讀み、經の心を以て我の心を釋《しやく》すべし。然らずして徒爾《とじ》に訓詁《くんこ》を講明《かうめい》するのみならば、便《すなは》ち是れ終身|曾《かつ》て讀まざるなり。
[#ここで字下げ終わり]
[#ここから改行天付き、折り返して1字下げ]
六七 引[#レ]滿中[#レ]度、發無[#二]空箭[#一]。人事宜[#二]如[#レ]射然[#一]。
[#ここから1字下げ、折り返して2字下げ]
〔譯〕滿《まん》を引《ひ》き度《ど》に中《あた》り、發して空箭《くうぜん》無し。人事宜しく射《しや》の如く然るべし。
[#ここで字下げ終わり]
[#ここから改行天付き、折り返して1字下げ]
六八 前人、謂[#二]英氣害[#一レ]事。余則謂、英氣不[#レ]可[#レ]無、但露[#二]圭角[#一]爲[#二]不可[#一]。
[#ここから1字下げ、折り返して2字下げ]
〔譯〕前人は、英氣《えいき》は事を害《がい》すと謂へり。余は則ち謂ふ、英氣は無かる可らず、但《た》だ圭角《けいかく》を露《あら》はすを不可と爲すと。
[#ここで字下げ終わり]
前へ
次へ
全71ページ中49ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
西郷 隆盛 の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング