#レ]禮。
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〔譯〕濁水《だくすゐ》も亦水なり、一|澄《ちよう》すれば則ち清水《せいすゐ》となる。客氣《きやくき》も亦氣なり、一|轉《てん》すれば則ち正氣《せいき》となる。客《きやく》を逐《お》ふの工夫は、只是れ己に克つなり、只是れ禮に復《かへ》るなり。
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〔評〕南洲|壯時《さうじ》角觝《かくてい》を好み、毎《つね》に壯士と角す。人之を苦《くる》しむ。其|守庭吏《しゆていり》と爲るや、庭《てい》中に土豚《どとん》を設《まう》けて、掃除《さうぢよ》を事《こと》とせず。既にして慨然《がいぜん》として天下を以て自ら任《にん》じ、節《せつ》を屈《くつ》して書を讀み、遂に復古《ふくこ》の大|業《げふ》を成せり。
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五七 理本無[#レ]形。無[#レ]形則無[#レ]名矣。形而後有[#レ]名。既有[#レ]名、則理謂[#二]之氣[#一]無[#二]不可[#一]。故專指[#二]本體[#一]、則形後亦謂[#二]之理[#一]。專指[#二]運用[#一]、則形前
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