下|達《たつ》とは、一の自《じ》の字に落在《らくざい》す。
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四七 人皆知[#レ]問[#二]身之安否[#一]、而不[#レ]知[#レ]問[#二]心之安否[#一]。宜[#下]自問[#中]能不[#レ]欺[#二]闇室[#一]否、能不[#レ]愧[#二]衾影[#一]否、能得[#二]安穩快樂[#一]否[#上]。時時如[#レ]是、心便不[#レ]放。
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〔譯〕人は皆身の安否《あんぴ》を問《と》ふことを知つて、而かも心の安否を問ふことを知らず。宜しく自ら能く闇室《あんしつ》を欺《あざむ》かざるや否《いな》や、能く衾影《きんえい》に愧《は》ぢざるや否や、能く安穩《あんおん》快樂《くわいらく》を得るや否やと問ふべし。時時|是《かく》の如くば心|便《すなは》ち放《はな》たず。
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〔評〕某士南洲に面《めん》して仕官《しくわん》を求《もと》む。南洲曰ふ、汝|俸給《ほうきふ》幾許《いくばく》を求むるやと。某曰ふ、三十圓ばかりと。南洲乃ち三十圓を與へて曰ふ、汝に一月
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