が明確でない、それが明確になれば既に意思になるのである、ところで此動向なるものは抑何である乎といふと哲學的に言へば即ち活動である、宇宙の活動である、宇宙の活動が有機體にあつては欲動(Trieb)となる、而して、それが知情の發展と伴つて遂に意思となる、一寸圖にして見れば此の如くである、即ち [#ここから横組み]活動――欲動(嚮動)――意思[#ここで横組み終わり] 箇樣になるのであるから宇宙全體の活動が動物にあつては欲動となるが植物にあつては仍ほ嚮動である、けれども高等動物から人間になつては既に意思となる、是れが順序である、盖し宇宙は一大活動力を以て變化を現して居る、其活動の法則が即ち進化律である云云。
評者曰博士は何故に生存せねばならぬ乎何故に食はねばならぬ乎といふ問題を出し、それより段段と押し詰めてゆくと遂に解らぬものが必ず殘る決して終點迄達することは出來ぬと述べられたのであるが是れは盖し所謂靜的實在の不可解を説かれたのでもあらう乎、換言すれば宇宙の大目的大意思大心靈とも云ふべき終極點を指されたのであらう乎とも考へられるのであるけれども、併し余輩自然論者は決して左樣なる問題を必要
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