る講演には必ず意思に就て右兩氏の一致する所以を説かれることであらうと思ふ、然るに余は宇宙を以て絶對自然的絶對因果的と認めて毫末も宇宙意思(Weltwille)なる超自然的神秘的なる意思を認許せぬからである、けれども余は余の自ら宇宙本體と認める所のマテリーとエネルギーとの合一點にも最先から既に必ず動向が存して居るものと認める、併し意思ではない、猶未だ意思に迄進化して居るものでないから是れは必ず無意識的でなければならぬ、未だ毫も意識的目的を有したものではないのである、然るに一般哲學者は兎角宇宙本體即ち實在を以て終始絶對的高遠完全にして實に言語に絶したるものとするのであるけれども余は宇宙本體を以て最も未進化未發展の状態より漸次に進化發展するもので殆ど其止まる所を知らざる程のものではなからう乎と考へるのである。
 評者又曰余輩がマテリーとエネルギーとの合一體とする所の宇宙本體は全宇宙即ち諸天體に通じて皆同一にして此合一體が諸天體の成立を營むのであるから決して諸天體の上にも又其外にも存在するものではないのであるが此宇宙本體は始め天體成立の際には仍ほ頗る未進化未發展の状態であるけれども、それより絶
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