っているだけで、直ぐに明日でも、出来たら今夜にでも、他の医者の診察を受けるように忠告するね。もし私の診断が誤っていたら、こんなめでたい事はないわけで、私もうれしい。ただ私は医学を曲げるわけに行かないだけだ。
若宮 …………(フラフラ身体がゆれはじめ、視線が全く空虚になり、顔中に油汗を流し、それでも舟木を見守ったまま、しばらく立っていたが、やがて、クタッとなり、床の上にくずれ落ちる)
房代 お父さんっ! お父さんっ! しっかりして下さい! お父さん、しっかりして!
織子 (舟木のそばからジリジリと身を離して)あ、あなたは、恐ろしい人です! あなたは恐ろしい人です!
舟木 だから私は何度も言った。それを、どうしてもホントの事を言えと言うから、言ったまでだ。
房代 お父さんっ! お父さんっ! 房代です! わかりますか! すみません、お父さん! 私はあなたの娘です! しっかりして下さい! お父さん! お父さん!
織子 (舟木に、遠くから)あなたは、気ちがいになったのです! あなたは恐ろしい人!
舟木 (冷笑)恐ろしいのは科学だよ。真実だよ。ふふ。……(ヒョイとわきを見ると、先程から一言も言わな
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