間だって、むき出しの真実には耐えきれるもんじゃない。
若宮 ヘヘ、四十年、勝負一本に身体を張り通して来た若宮だ。丁と出ても半と出てもビクともするこっちゃねえ!
舟木 よした方がいい。悪い事あ言わない。
若宮 さあさ、ズバッと言ってくれ!
舟木 むきだしの真実をどんな人間でも真正面から見てはいけない。
若宮 言えッ! 君も悪党じゃねえか! (つかれたように舟木の眼を睨みつけている)
舟木 いや私は医者だ。……(言いながら、若宮の眼を冷然と見返していたが、フッと薄く笑う)
若宮 ケイベツするぞっ!
舟木 聞かない方がいいんだがなあ。……(又ニヤリと笑う)
若宮 そ、そ、それじゃ、やっぱり、もう、いけないのか?
織子 ……(それまで二人を見守りながら、ふるえていたのが、不意に舟木にかじり附いて)な、なんにも言わないで下さい! あなた、そんな、怖い! 言わないで!
若宮 ホントの事を言えいッ!
舟木 ふ! 私の診察に依ると――
織子 言わないで下さいッ!
若宮 すると、すると、どう手当をしたらいいんだ?
舟木 病気は永い。それに、君は気ばかり強くて、これまでチャンとした医者の診察を受けないで来
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