つて、どこかの病院にでも連れて行かれるのだろうと思つた。
「ちかごろ、變な映畫を」と古賀さんは歩きながら言う「會員制かなんかで見せるのが方々に有るそうね?……あんた、見たことある?」
「ええ、一二度」
 古賀さんはニヤリとして僕を振り返つて、
「あれだとかね……そいから、トロイカ。……ハルピンから來たんだつて言うわね、見せ物。フフ! そいつた映畫に寫されちやつたり、そのトロイカ式に使われちやつたり、いろんな目に會つたらしいんだ。ハッキリした事はわからんけどさ。もともと以前から、どうも話の樣子が、戀愛問題でひどい目に會つた結果、ヤケクソになつてしまつたとかで、まるでもう無軌道な事をやりちらして來たらしい。あんたとの事にしたつてそうだろう? いくらなんでも、バアの女給さんと言つたつて、普通の人が、そんな事をオイソレとしやしない。メチャメチャだつたね。それが終戰後、尚ひどくなつて、今度は商賣。そして今言つたような、……いえ、頭がハッキリしていれば、まさかそんな事にもなるまいけど、ボーッとなつちやつてるもんだから、惡い奴等の好き自由になつたんだな。それとも、そんな事するようになつたから、ボンヤ
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