うな氣がする。それに、九十九パァセントは徒勞であるかも知れないにしても、殘り一パァセントだけの微かな希望は抱いておれる。もしかすると、萬々が一――そう思つていられるのだ。僕は、探索をやめない。…………だとすると、やつぱり、差し當りはこのリストを頼りにして歩いて見るほかに手段は無い。………又又、ドウドウめぐりだ。しかたが無い、俺という人間はそういう人間なのだ。
ところで、それにしても、こうして搜し※[#「廴+囘」、第4水準2−12−11]つて、萬々が一、あの夜の女に行き逢つたとする。その時、どうしてそれがあの時の女だつた事がわかるんだ? 顏はおぼえていない。聲もほとんど聞いていない。體臭だけは憶えているような氣がするが、しかしハッキリとした自信は無い。もう一度あの匂いをかげば、かなり正確に思い出せるような氣はするが――假りにそうであつたとしても、一人一人訪ねて行つた女の人の匂いを、そばへ寄つてかいで※[#「廴+囘」、第4水準2−12−11]れるものでは無い。その事が、既にこれまで一人二人三人と歴訪して見て、だんだんわかつて來た。それに男とちがつて女の人は、化粧品を使う。化粧品には似た匂
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