な思い切つた生活で、あの晩の女のことは全く思い出さなかつたのです。
そのうちに、そんな生活にも飽きて來たと言うのか、もともと底の淺い世界だし、本來、性格的にもそんな所に永くなじめないものが僕にあるらしくて、いつからとも無く、つまらなくイヤでしようが無くなつて來たのです。いつたんそうなると、何をしても面白く無く、ムシャクシャしてしようが無い。すると組の仕事はうつちやつてしまう事も多くなるし、しかし一方、荒れようはひどくなつて、喧嘩や人を斬つたり次ぎ次ぎとする。すると、妙なもので、ゴロツキの仲間の内では、逆にハバがきくようになつて、人に立てられたりするんです。それが又、腹が立つ。氣がふさいで、氣がふさいで、そうすると更に、ワケも無いのに人を傷つけたりするんです。それで自分は、益々落ち着かなくなつて行くんです。まるで地獄みたいです。しかも、なぜそうなのか自分にわからないのです。どうすれば、そんな自分で自分の墓穴を掘つて行くような事を止めることが出來るのか、かいもくわからないのです。
今に氣がちがつてしまうんじやないだろうかと思いました。實際、その頃あちこちの仲間から僕はキチガイだと思われ
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