ばしてくれと申されるばかりで、どうもはあ、しょうねえて。どうしたもんだろか、仙太郎さ? 折入って相談ぶつがねえ?
乙 何とかいうておくれよ、仙太郎さ、どうしたもんだろか? え、仙太郎さ?
仙太 村の衆に相談して見たのけ?
甲 そりゃ年寄連に話して廻って見たけんどさ、どうというて何とも考えがつかねえ。
仙太 んでは、あんた等あ、どうしようと思うているかね?
乙 そ、それがハッキリしているぐらいなりゃ四方八方、こうしてお前さんば捜して歩きやしねえて! 役場にも村長さはじめ人っ子一人いねえものを! どうしたらええか、仙太さ?
仙太 そいで、村の米味噌出せっかね?
甲 そりゃ、出せるうちもあっし、出せねえうちもあろうが、まず大概出せめえ。出来秋までヤット食いつないで行くうちが十軒の中の九軒までだかんなあ。楽に出せりゃ、ああに、出しもしべえさ。困るのはそこよ。
仙太 んではハッキリしてら、ことわったらええに。困るこたあねえて。ことわりな。
乙 そ、そ、そんねえにアッサリ行けば、こ、こんな苦労しねえ。出さなきゃ何をされるか、わかりゃしねえ。あんでも山のように爆裂弾ば持っているというだから。ひとつ、
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