クに口もきかねえそうな。
袴 よし、それでは、急いで行くか。
仙太 あんたら、自由党とかでいまの政府を倒すそうなが、……そいで、政府ば倒したら、そん後《あと》、どうなさいまっす? あんたらがこんだ大臣やなんどにおなりけ?
着流 貴様、失敬なことをぬかすと……!
洋服 おいおい、こんな爺を相手に……よせよせ! さ、行こう! (三人花道の方へ行きかける)
仙太 (見送って、独言のように)行っても無駄でしょうて。仙太郎さは、もうはあ百姓だで、そんなことに手は、よう出しますめえ。
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(三人はそれでチョイと立どまりかけるが、貴様達に何がわかるといった調子で聞かず、急ぎ足にドンドン揚幕へ。それを立って見送っている仙太郎と滝三――間)
[#ここで字下げ終わり]
滝三 お父う、……お父う、あんな無茶ばいってええのか? 嘘だってわかると……?
仙太 ああによ。……嘘じゃねえ。さあ、またやろうか。
声 あんだとお? (と少し調子はずれの声を出していままで稲の中にいたもう一人の爺が立上る。これも老人になってしまった段六である)もうはあ、お茶だと?
滝三 また、伯父さのツンボの早耳だ。(
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