何かがポキンと折れた
お前を憎み殺してやる気がなくなったら
それといっしょに、何か別のものまで折れてしまった
つっかい棒が[#「つっかい棒が」は底本では「つつかい棒が」]なくなった
自分がフラフラと宙に浮いているような気がする
べつに悲しいのでも苦しいのでもない
ただポカンとして、死んでもいいなと思ってる
だけど、なんだか、それもメンドくさい
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(ダラリと、全裸のからだを、椅子をまたいで投げかける。……全く空虚になった眼が、なにも見ていない。……間。……ゆるやかな音楽が、潮ざいのように遠くから近づく……)
(うっすらと視線を寄せ、すこしかすれた低い声で)
[#ここで字下げ終わり]
[#ここから改行天付き、折り返して2字下げ]
……そうなんですの
ごらんの通り、キレイに裸かになってお目にかけましたよ
いいえ、そんな深刻そうな眼でごらんくださる必要はありません
ホントに、ホントに、私の気持はそんなに深刻なものでも、暗いものでもありません
ここまで洗いざらい申し上げた末にウソを言ったり、誇張してもしかたがない
私は明るく自由で、自分自身からさえも解き放たれています

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